事業への思い
私がこの事業を始めたきっかけは、私自身の経験にあります。特別支援学校で働いていた頃、持病の喘息がコロナ禍をきっかけに悪化し、思うように働けない時期がありました。多くの方々の支えをいただきながらも、自分の体調を優先せざるを得ない日々を過ごし、「環境」が人の働き方や生き方にどれほど影響を与えるかを痛感しました。
その経験を通じて、「人の力は、環境が整うことで引き出される」という気づきを得ました。この考えは、私個人の課題を超えて「どうすれば誰もがその人らしく働ける環境を作れるのか」という社会全体の問いかけへとつながりました。この問いに科学技術の力で向き合うことが、私たちの事業の原動力です。
私たちが大切にしているのは、誰もがそれぞれの背景や価値観を持ちながら、一緒に成長できる組織文化の醸成です。どの職場にもそれぞれの課題や特長があり、それを尊重しながら環境を整えることで、個人も組織も自然に成長できる「循環」を生み出していきたいと考えています。
この事業は私自身の経験から生まれましたが、今では多くの方々の支えやつながりの中で広がっています。この未来を和歌山の皆さまと一緒に作り上げていくために、力を尽くしていきます。
社名について
「Mind Compass」という名前には、働く人たちの意思と心を大切にし、安心して自分らしく過ごせる社会を目指したいという願いを込めています。この「コンパス(指針)」は、私たちの取り組みを支える方向を示すものであり、困難や迷いの中でも道をひらいていく支えとなるものです。
たとえ目的地がまだはっきりしていなくても、一歩一歩と進む中で見つけていけます。立ち止まることも、ゆっくり進むことも自由です。そんなふうに、誰もが自分らしいペースで歩むことを支える環境を一緒に作りたいと思っています。
私たちは皆さまの「こうしたい」「こうなりたい」という思いをしっかり受け止め、確かな技術を活用しながら、働く人と組織の成長を全力でサポートします。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
2024.12.1
大浦 政幸